「看護師って給料いいんでしょ?」世間ではそう思われがち。
でも実際に働いてみると「思ったより手取りが少ない」「夜勤をしないとこんなものか」と感じている看護師さんも多いのではないでしょうか。
背景には診療報酬という制度の壁があります。
病院の収入は国が定める診療報酬によって決まるため、看護師の給料はそう簡単には上がらないのが現実です。
平均年収だけを見て「自分は低い」と判断するのは早いかもしれません。
結論から言うと、看護師の年収は働き方・施設・地域によって年収が100万円以上変わります。
私自身、20代〜30代の常勤・3交代勤務から、転勤帯同によるパート勤務まで、いろんな働き方を経験してきた50代看護師です。
この記事では最新の平均年収データと私のリアルな体験を合わせて、看護師の年収事情を正直に解説します。
「年収を上げたい」と思っている看護師さんの参考になれば嬉しいです。
※本記事の年収データは2026年6月時点のものです。最新の看護師の給与データは以下からご確認いただけます。
看護師の平均年収はいくら?

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は524万7200円(平均年齢42.1歳)。
月収36万6000円×12ヶ月+ボーナス85万6000円の総額で、手取り年収は平均394万〜420万円となります。
「平均年収500万以上なのに手取りが400万円?」と感じる方も多いと思います。
額面と手取りは税金や社会保険が引かれた前後なので、大きく違ってきます。
施設別・規模別の年収相場

病院や医療施設の規模が大きくなるほど看護師の平均年収が高くなる傾向があります。
職員数1000人以上の大規模施設では平均年収が557万1200円と最も高く、職員数10〜99人の小規模施設との差は約104万円あります。
つまり大きな病院ほど給与が高いというのが現実です。
| 施設規模 | 年収の目安 |
|---|---|
| 大規模病院(1000人以上) | 約557万円 |
| 中規模病院(100〜999人) | 約510万円 |
| 小規模施設(10〜99人) | 約453万円 |
クリニック・小規模施設は給与が低めになりやすいです。
「歩いて通える近所のクリニック」を選ぶと、年収が100万円以上変わることもあります。
また、私が働いてきたクリニックのボーナスは「業績による」と明記されていて、院長の「機嫌次第」でした。
パート職にはボーナスは出ませんでしたが、正職員の看護師は「院長と喧嘩したらボーナスもらえなかった」と話していたこともありました。
雇用形態別の年収相場

常勤(正規雇用)
夜勤手当・ボーナスが含まれるため年収が高くなります。
夜勤手当は三交代制で約4200〜5100円、二交代制では約1万1000円が一般的です。
パート・非常勤
時給制が多く、ボーナスなし・夜勤なしのケースが多いです。
扶養内で働く場合は年収103万〜130万円の範囲に収まるよう調整が必要です。
派遣
時給が高めに設定されていることが多く、短期間で効率よく稼ぎたい方に向いています。
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年収に影響する要因

夜勤の有無
夜勤手当は月3〜5万円が平均。
年間にすると36〜60万円の差になります。
「夜勤なし」を選ぶと年収が大きく下がることを覚えておきましょう。
施設の規模

大規模病院ほど給与が高い傾向があります。
地域差

都道府県別で最も年収が高かったのは滋賀の585万3000円、最も低かったのは高知の434万8000円で、約150万円の差があります。
経験年数・資格
看護師の平均年収は20代前半の約440万円からスタートして、50代前半の約500万円でピークとなっています。
認定看護師・専門看護師などの資格取得で資格手当がつく場合もあります。

ちなみに私が取得した「下部尿路症状の排尿ケア講習会の修了書」では1円も給料は上がりませんでした
「年収が低い」と感じる理由

額面と手取りの差が大きい
手取り額の目安は総支給額の7割〜8割程度とされているため、実際の手取り額は400万円前後になります。
「平均年収500万」という数字と実感がズレるのはこのためです。
夜勤なしを選んでいる
夜勤手当は年収の大きな部分を占めています。
夜勤なしを選ぶと、その分年収が下がります。
小規模施設・クリニック勤務
大病院と比べて100万円以上の差が出ることも珍しくありません。
パート・扶養内勤務
扶養の範囲内で働いていれば、当然年収は低くなります。
そもそも診療報酬の壁がある
実は看護師の給料が上がりにくい構造的な理由があります。
12年間で病院勤務看護師の基本給の増加はわずか約6,000円というデータがあります。

少なすぎませんか⁉
なぜこれほど上がりにくいのでしょうか。
大きな理由の一つが診療報酬の問題。
病院の収入は国が定める診療報酬によって決まります。
診療報酬が上がらなければ病院の収入は増えず、看護師の給料を上げる余裕が生まれません。
コロナ禍後の病床利用率の回復が緩やかで収益減のなか、特に一般医療機関では職員の賃金引き上げに回す余裕がない状況が続いています。
看護師は患者さんの命を預かる重要な仕事です。
それに見合った賃金が支払われるべきだという声は根強くありますが、制度の壁が大きいのが現実です。
毎年のように診療報酬の「減算」のニュースが続いています。
病院側も算定を少しでも上げようと努力しますが、その結果カンファレンスが増え・記録が増え…という負のループに陥っている現実があります。
看護師の給料が上がりにくい背景には、こういった構造的な問題があるのです。

制度を変えることは簡単ではありません!だからこそ自分で動くことが大切です
同じ看護師でも、施設・規模・地域によって年収が100万円以上変わることがあります。転職エージェントを活用して自分の市場価値を知ることが、年収アップへの一番の近道です。
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私の年収リアル体験

20代〜30代・常勤・3交代勤務の時代(1992年~2002年頃)
夜勤ありの3交代勤務で年収約400万円でした。
当時としては標準的な水準。
夜勤の体力的な負担を考えると「割に合うか」は人それぞれだと感じていました。
ぴぃ子若かったから夜勤もバンバンやってたなぁ←遠い目(笑)
パート時代(約2012年ころ)

関東エリアでの時給は1800〜1900円。
扶養内でのパート勤務だったため、年収は103万円以内に調整していました。
この時給は当時としては良い方でした。

地方の二次救急病院=200床未満(夜勤免除)

脳卒中センターを持つ地方の中規模病院で外来勤務。
夜勤免除者は2割減という給与体系で、土日祝休み・年間休日130日という好条件でしたが、手取りベースで月々約18万円・ボーナス年間約50万円でした。
年収にすると300万くらい。
都市部病院=200床未満
夜勤なし、土日休みで年収500万円弱。
ここは給与面では良かったと思います。
平均年収519万円、私の体験と比べてみると
| 時期 | 働き方 | 年収目安 | 平均との比較 |
|---|---|---|---|
| 20〜30代・常勤3交代 | 夜勤あり・フルタイム | 約400万円 | 平均より低め(当時の相場) |
| 関東・パート | 扶養内・時給1800〜1900円 | 103万円以内 | 扶養内のため比較対象外 |
| 地方・二次救急病院(夜勤免除) | 常勤・夜勤なし | 約300万円 | 平均より大幅に低い |
| 都市部・200床未満病院 | 常勤・夜勤なし | 約500万円 | 平均値 |
- 好条件(土日休み・夜勤なし)を選ぶと年収は下がる
- パート時給は地域によって大きく違う
- 「条件が良い=年収が高い」とは限らない
平均年収519万円を超えるために必要なこと
正直に言うと、519万円を超えるには夜勤あり・大規模病院・都市部という条件がほぼ必須です。
「夜勤なし・土日休み・通勤が楽」という条件を求めると、年収は大きく下がります。

どの条件を優先するかを明確にした上で転職活動を進めることが大切です
年収を上げるための方法

夜勤を増やす
一番手っ取り早い方法です。二交代制の夜勤を月1〜2回増やすだけで年収が13〜26万円アップします。
大規模病院に転職する
同じ経験年数でも施設規模が変わると年収が大きく変わります。
転職エージェントに相談すると非公開の好条件求人を紹介してもらえます。
資格を取得する
認定看護師・専門看護師などの取得で資格手当がつく施設があります。
転職エージェントを活用する
自分の市場価値を知るだけでも転職エージェントへの登録は有効です。
「今の年収が相場と比べて高いか低いか」を客観的に教えてもらえます。
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地域を変える
都道府県別の年収差は最大約150万円あります。
都市部への転居が可能であれば、地域を変えることも選択肢の一つです。
まとめ|年収に不満があるなら動き始めよう

看護師の年収は働き方・施設・地域によって大きく変わります。
「年収が低い」と感じているなら、まず自分の年収が相場と比べてどうなのかを知ることが大切です。
転職エージェントへの登録は無料です。
「今すぐ転職しなくていいけど相場を知りたい」という段階での登録も歓迎してもらえます。
私自身、エージェントへの登録で「今の市場での自分の価値」を客観的に知ることができました。
まずは情報収集から始めてみてください
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